長崎市神浦|仏間に安置した小型モダン仏壇
- おぶつだんの利休堂

- 2024年5月20日
- 読了時間: 6分
更新日:4 日前
先日、長崎市神浦(こうのうら)にお住まいのお客様のもとへ、小型のモダン(家具調)仏壇を納品させていただきました。
最近では、リビングのインテリアに馴染むコンパクトでおしゃれなモダン仏壇を選ばれる方がとても増えています。その際、お客様からよくいただくのが「お葬式の時に葬儀社さんが準備してくれた仏具って、そのまま新しいお仏壇でも使えますか?」というご質問です。
今回は、まさにその「仏具の引き継ぎ」をされたお客様の事例とともに、地袋(じぶくろ)のない仏間へ綺麗に安置するポイントをご紹介します。
タモ材のライト色モダン仏壇

今回お選びいただいたのは、ナチュラルで温かみのある「タモ材」を使用した、ライト色の小型モダン仏壇です。
タモ材は木目が美しく、非常に頑丈なのが特徴。明るいライト色はお部屋全体を優しい雰囲気にしてくれます。
今回は、和室にある「地袋(床面にある低い収納)がない仏間」への安置でした。 こちらの仏間は床からの高さが十分にありましたので、別売りの仏壇台などは組み合わせず、そのままお参りしやすい最適な高さで綺麗に収めることができました。 空間の広さを活かした、非常にすっきりとした仕上がりです。
内部には、真宗大谷派(お東)の掛け軸(ご本尊の阿弥陀如来と、両脇の脇侍)を美しくお祀り(おまつり)しております。
仏具を引き継ぐときの注意点
また、今回のお客様は「葬儀社さんが用意してくれた祭壇の仏具を、一部そのまま利用したい」とのご希望でした。
大切なご家族の供養に使ったものですし、まだ新しくて綺麗な状態であれば、そのままお祀りに使い続けたいと思うのはとても自然なことです。実際に、近年では使えるものはそのまま活かすという選択をされる方が増えています。
しかし、お手持ちの仏具を小型仏壇に合わせる場合、あらかじめ知っておくべき「2つの盲点」があります。
葬儀社の仏具をそのまま使う選択
サイズの盲点(特に大きめの香炉・花立・燭台)
葬儀社の祭壇に飾る仏具は、基本的には大きめの祭壇で見栄えがするように作られています。そのため、全体的にサイズが大きめです。 これをコンパクトな小型仏壇に収めようとすると、スペースが足りずに置けないケースがあります。特に「香炉(線香を立てる器)」「花立(花を供える器)」「燭台(ローソク立て)」の3つは、サイズが大きくなりやすいので注意が必要です。
今回の納品で、大きな仏具が綺麗に置けた理由は、お客様宅は「仏間」への安置だったため、奥行きに十分なゆとりがありました。 お仏壇の「中」ではなく、お仏壇の「前(手前のスペース)」にお参り用スペースをしっかり確保できたため、大きめの香炉や花立、燭台、おりんなども窮屈にならず、安全に安置することができました。
チェストの上に置く場合は要注意
もし、今回のモダン仏壇を仏間ではなく「リビングの普通のチェスト(家具)の上」などに置く場合は注意が必要です。 一般的な家具の上だと、お仏壇を置くだけで奥行きがギリギリになってしまうことが多く、お仏壇の手前に仏具を並べるスペースが残りません。そのため、引き継いだ大きめの仏具がはみ出してしまったり、買い替えが必要になったりするケースがあります。
「あくまで四十九日までの仮の仏具」という考え方
お葬式の際に葬儀社さんで用意される仏具は、伝統的な「陶器製」のものが多く、お色味も「白」や「青磁(せいじ)」が一般的です。
これらは葬儀祭壇の厳かな雰囲気にはしっくりと馴染むのですが、本来は「四十九日(忌明け)の法要を迎えるまでの、あくまで簡易的な仮の仏具」という位置づけで準備されています。
そのため、ずっと長くお参りしていくための一般的な「鋳物(いもの)」の仏具に比べると、デザイン面はもちろん、毎日の生活の中での「安全性(安定感や耐久性)」という面でも注意が必要です。
新しく購入した本式のお仏壇(特にモダン仏壇など)にそのまま並べ続けると、お葬式の雰囲気が強く残ってしまったり、サイズや素材感のミスマッチから、お参りの際に不都合が出てしまうこともあります。
ずっと大切に使っていくお仏壇だからこそ、仮の仏具をそのまま引き継ぐか、お仏壇に合わせた安心・安全な本式の仏具を新調するかは、全体のバランスを見て慎重に選ぶのがおすすめです。
よくある質問(今回の納品事例)
Q. 葬儀社の仏具をそのまま使う場合、事前に何を準備して店舗に相談すればいいですか?
A. お手持ちの仏具(特に香炉、花立、燭台など)の「直径」と「高さ」をメジャーで測ってメモしていただくか、スマホで写真を撮影してお持ちください。 また、お仏壇を置く予定の場所(仏間やチェスト)の横幅・奥行き・高さも合わせて測っていただけますと、お持ちの仏具がすっきりと収まるかどうか、より正確なアドバイスが可能になります。
Q. 真宗大谷派(お東)では、モダン仏壇でも掛け軸(ご本尊・脇侍)は必要ですか?
A. はい、モダン仏壇であっても真宗大谷派の正式な仕様である「阿弥陀如来(ご本尊)」と「両脇の脇侍」の掛け軸(またはスタンドタイプ)をお祀り(おまつり)するのが望ましいです。 コンパクトなお仏壇のサイズに合わせて、最適な大きさの掛け軸をご提案させていただきますのでご安心ください。
Q. 仏壇台は必ず購入しなければいけませんか?
A. 必ずしも必要ではありません。和室の仏間などでお仏壇を置く場所の床面に十分な高さがあり、座ってお参りする際にちょうど良い目線になる場合は、台なしでそのまま安置していただけます。 リビングのチェストや家具の上に置く場合も基本的には不要ですが、お参りする際の見上げる角度や、大きな仏具を置くスペース(奥行き)が足りない場合に、仏壇台やスライド式の棚を検討することをおすすめしています。
大切なのはお仏壇とのバランス
「使える仏具はそのまま使う」というのは、費用を抑える面でも、お気持ちの面でも素晴らしい選択肢です。
もし「この仏具、新しいミニ仏壇に入るかな?」「真宗大谷派の掛け軸のサイズはどれが合う?」「うちの仏間には台が必要?」と不安な場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
仏間のサイズを測っていただくか、スマホで仏間の写真を撮ってお持ちいただければ、お仏壇とのサイズ感や相性をプロの目からアドバイスさせていただきます。
お持ちの仏具を上手に活かしながら、これからの暮らしに寄り添う素敵なお参りの空間を一緒つくっていきましょう。
※ご了承いただいたお客様のみご掲載させていただいております
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